こんにちは!
獣医師まなみです。
関節トラブルは、約4割のワンちゃんが抱えているとの報告もあるほど身近な疾患。
健康な足腰を守るためには、普段からの意識が大切です◎
この記事では、
関節をケアする食生活のポイントを獣医師が解説していきます。
肥満は大敵
太っているとそれだけで関節トラブルの原因に。
うちの子ぽっちゃりかも…と気になったら、まずはおやつの量から見直してみましょう。
体重を減らすと足腰への負担が減るので、ダイエットだけで関節トラブルの症状が軽くなる子も。
また、”予防”としても体重管理はとっても大切です◎
オメガ3脂肪酸をとる
オメガ3脂肪酸のEPA&DHAは、関節の炎症を抑えてくれる働きが期待されています。
EPA&DHAを強化した食事を食べていた子では、痛みが和らいだり、歩きやすくなったとの報告も!(※1)
※1
参考文献:Dose-titration effects of fish oil in osteoarthritic dogs(Journal of Veterinary Internal Medicine)
トッピング食材にお魚を取り入れてみたり、サーモンオイルなどの魚油やサプリメントでの補給がおすすめです。
抗酸化成分をとる
酸化ストレスを抑えることで、関節の健康維持に役立ちます。
かぼちゃ、ブロッコリー、にんじん等の抗酸化成分が豊富な食材たちを活用するのがおすすめ!
また、上記のオメガ3脂肪酸はとっても酸化しやすいので、抗酸化成分と一緒に摂ってあげると効果的です。
軟骨成分をとる
グルコサミン・コンドロイチン等の軟骨成分を補充する方法もあります。
ただ、正直にお伝えすると優先度は低め。
関節の動きをなめらかにするとの報告もあるので、少しでも改善につながるなら試したい!という方はぜひ検討してみてください。
食べやすい姿勢
食事の高さが適切でないと、関節に負担がかかってしまいます。
低すぎる姿勢は食べづらさにも繋がり、食欲が落ちてしまうことも。
高さの目安としては、胸元あたりに食器がある状態がベスト◎
ペットショップでも食事台は購入できますので、適度な高さに調整してみてくださいね。
まとめ
関節にいい成分を取り入れるのも素敵なことだけど、優先すべきは「体重管理」。
シニア期のワンちゃんでは約4割が関節トラブルを抱えてるとの報告もあるので、日頃から足腰のケアを意識していきましょう🐕