「ご飯の量ってどれくらいが適切なのかな…」と、気になったことはありませんか?
実は、計算で求めただけでは“正しい量”は分かりません!
この記事では、
愛犬の食事量の求め方と、実際にその量が合っているかどうかのチェック方法を獣医師が解説します。
愛犬の体重を確認する
動物病院や体重計で測定して、愛犬の「今」の体重をチェック!
おおよそではなく、正確な値を把握しておきましょう◎
また、
今の体重が理想の体重(適正体重)ではない場合は、
- 痩せ気味→今の体重に × 1.1
- 太り気味→今の体重に × 0.9
上の数字をかけて計算すると、簡易的な適正体重を求めることができます。
必要カロリーを確認する
愛犬の体重から、1日に必要なカロリーを求めましょう。
「犬 必要カロリー」と検索すると、体重を入力するだけで必要カロリーを出してくれるサイトも◎
また、お手持ちのスマホでも比較的簡単に求めることができます。
自分で計算してみたい!という方は、ぜひこちらの投稿をご参考ください♪
ちなみに室内暮らしの小型犬では、この求め方で出した必要カロリーは“多すぎる”ケースが多いです。
そのため、
運動量が特別多いワンちゃんでなければ計算した値に 0.7 〜 0.8 をかけて調整すると、より愛犬に見合ったカロリーが求められます。
食べているフードのカロリーを確認する
食事量を求めたいフード(または、手作りごはん)に含まれているカロリーをチェックしましょう。
ドッグフードの場合、各ホームページやパッケージ等に表記されています。
このとき、必ず100gあたりのカロリー(〇〇kcal/100g)を確認してください。
目安の食事量を確認する
上記で求めた「必要カロリー」と「食事のカロリー」を用いて、目安量を計算してみましょう。
▼求め方
必要カロリー ÷ 食事のカロリー × 100
▼例
5kgのワンちゃんの場合(5歳、運動量少なめ)
1日の必要カロリー : 300kcal
食べているご飯のカロリー : 350kcal/100g
300 ÷ 350 × 100 = 86g
愛犬の体型を見ながら調整する
ここが一番大切で、見落とされがち!
目安量を与えてみて、愛犬の体型を見ながら食事量を調整してあげましょう。
ちょっと太ったかな…?という場合は、数g減らしてみる。
ちょっと痩せたかな…?という場合は、数g増やしてみる。
ワンちゃんによって必ず個体差があるので、初めは目安量を与えて調整していきましょう♪
体型の確認方法は、この記事をご参考ください↓
まとめ
✔️ 目安量通りにあげてるのに、太ってきた…
✔️ 今のご飯の量が合ってるのか分からない…
など、食事量についてのご質問は結構多いです。
特に、海外メーカーのドッグフードでは、運動量が異なる日本のワンちゃんにとっては“多め”な目安量を設定してることも少なくありません。
この記事を参考にして、今の量は愛犬にとって『適切』かどうか確認してみてくださいね。